よみがえった鉄道模型熱

 最近(これを書いているのは2008年)、世間では鉄道関係の趣味がじわじわと広がってきているように感じます。団塊の世代(私はそれより少し下)が一斉に退職時期を迎え、鉄道といわず、さまざまな趣味がいろいろなメディアに取り上げられているからでしょう。そんな情報に接しているうち、昔やっていた頃の熱が再燃してきてしまいました。私が初めて鉄道模型と出会ったのは多分幼稚園のころではないかと思います。Oゲージの、ブリキで出来た3本レールに、ずんぐりした電気機関車を走らせていた記憶があります。安価なおもちゃではなかったはずですが、友達の家にあるHOゲージの模型を見たとき、その緻密なできばえに羨望を覚えたものです。その後しばらくブランクを置き、やはりまだ子供のころ(多分小学生)にHOゲージでいつくか買い込み、走らせていました。レールは木製の道床だったと思います。前後にデッキがある茶色い電気機関車(EF56?)と青くて細長く運転席の窓の下がクリーム色の電気機関車(EF58?)とか持っていた気がします。家の中にレールを長く敷いて遊んでいました。そして、またすぐにやらなくなって、次に再開したのは会社に就職して、しばらくたったころです。不思議なことにブランク期間をはさむと、以前遊んでいた車両やレールがまったく無くなってしまっています。またゼロからの再開です。しかし、世間はおりしもバブルの絶頂期。気が大きくなっています。家が狭いので「やるならZだ!」となった訳です。このとき、初めてレイアウトなるものを作るという前提で考えました。

 写真用のパネルにコルクを張り、小判型プラス引込線という構成で作りました。情景は「ヨーロッパの田舎で牧畜をやってるところ」というあいまいな設定です。ひとつ完成させ、ぐるぐる走らせているうちに熱がさめ、壁にひっかけて飾ったまま長い年月が過ぎ、今に至った訳です。とにかく再燃してしまったからには、どうしようもなく、ネットにアクセス、ショップに通い、とドツボにはまりまくっている今日このごろでございます。